美肌のヒミツ 皮膚理論を知ればあなたのスキンケアがかわる


「皮膚表面」の生理学
 

健全な皮膚表面は通常弱酸性(pH4.5~5.5)に保たれています。皮膚表面が弱酸性物質に触れると、角質、毛穴、汗口が閉じ、引き締まります。
皮膚表面がアルカリ性物質(バクテリア、カビ、ホコリ、石鹸、洗剤)に触れると膨潤して角質、毛穴、汗口が開きます。
 強いアルカリ性に触れても、皮膚は自らの力で健全な弱酸性に戻ります。
これを「アルカリ中和能」と言い、ホメオスタシスの原理です。

  <pH11>のアルカリに触れても、健全な肌であれば約30分で<pH4.5~5.5>に戻ります。
しかし、アトピーなどのトラブル肌や加齢性感想肌の場合、弱酸性に戻りにくくなっています。
弱アルカリ性石けんで洗った後は、弱酸性ローションでアルカリ中和能を補う必要があります。
 角質内に侵入する<異物>で、生体が悪いものと判断したとき、アレルゲンや異種蛋白に対しては、免疫機構が防御に当たりますが、紫外線や界面活性剤、ホルモン剤など有害科学物質の場合、メラニンを発生させ防御します。

  免疫による防御もメラニンによる防御も活性酸素を発生させることにより、皮膚の酸化、すなわち老化を促進させます。
 表皮は、目や脳、神経と同じ外胚葉から発生します。
目は常に外の状況を監視して脳に伝達します。目では判別できないミクロの外況は皮膚の目(表皮細胞やランゲルハンス細胞)が見ています。 感知した情報はサイトカイン(細胞間情報)によって皮膚全体に発信され、防御の体制に入るか、細胞増殖して細胞活性に入るかを決定します。皮膚表面のよい環境はきれいな肌をつくります。

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