美肌のヒミツ 皮膚理論を知ればあなたのスキンケアがかわる


角質内外の「保水構造」

 みずみずしい肌、艶やかな肌、しっとり滑らかな肌など綺麗肌の文学的表現は様々ですが、美しいお肌をつくるために必要なのが、角質内外に保たれる水分です。正常な角質層には給水能力と水分保持能力があり、十分に保水された角質は、外敵の侵入を防ぎ、体内の逃がさない健全な角質バリアを形成しています。

  角質層の水分は(1)角質中NMF (2)角質外脂質 (3)角質間脂質によって15%~30%に保持されており、15%以下になると乾燥肌になります。


角質と角質はレンガのように積み上げられたセラミドでしっかり繋ぎとめられています。
角質中の水分は、NMF(ヒアルロン酸などの天然保湿因子)より保たれ、角質の柔軟性を担っています。

皮脂腺でつくられたスクワレンやコレステロールなどの脂質分が毛穴を通って皮膚表面に分泌され、汗口より出た水分子をアミノ酸などの生体界面活性剤が乳化してクリーム状の皮膜を作ります。皮脂成分は女性ホルモンが支配しているため、加齢により衰えます。

セラミドは顆粒層で酵素作用によりつくられます。セラミドは角質間に分泌され、水分子を抱き込んでラメラ構造を形成し水分を保持します。
アトピックドライスキンは、セラミド不足が目立つといわれています。


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